ワンクリック詐欺も進化

情報処理推進機構(IPA)によると、「ワンクリック不正請求」の詐欺も進化しているとのことです。

従来は、次のようなパターンでした。

1.[無料]や[サンプル]といったボタンを押すと料金の請求画面を表示する
2.ウイルスなどの悪意のあるプログラム(exe 形式)がダウンロード、インストールされる
3.パソコンを起動すると悪意のあるプログラムが自動実行され、毎回、請求画面が表示される

この場合、インストールされたプログラムを削除したり、アンチウィルスソフトでも対応可能でした。

最新の手順は次のようになります。

1.[無料]や[サンプル]といったボタンを押すと料金の請求画面を表示する
2.ウイルスなどの悪意のあるプログラム(exe 形式)が実行され、Windowsを改ざん
3.パソコンの起動時にウェブブラウザを利用してインターネット上のアダルトサイトに勝手に接続し、請求画面を表示

この場合、実行されているのは普通のブラウザのため、アンチウィルスソフトでも駆除は難しいとのことです。
もし上記のような状態になってしまった場合の回復手順もIPAのサイトにありますので、一度ご覧ください。

関係のないプログラムのダウンロード・実行の画面が表示されたら、キャンセルすることが大切ですね。

関連情報:
情報処理推進機構(IPA) : コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[3月分および第1四半期]について